人の話を真剣に聴くのは難しい。コツは「待つこと」だと思った。
人の話を真剣に聴くのは難しい。
うちの妻は会話の天才だ。
私の話に適切に相槌を打ち、意見を挟み、理解できない時には質問をし、聞きそびれた時には「聞こえなかった」と言う。
しっかり人の話を聴いているのだ。
それに比べて自分はと言うと、聴いてもいないのに理解もしていないのに「ふうん」とテキトーに相槌を入れたり、話の流れにそぐわない自分の意見を差し挟んだりしてしまう。
A「この前○○って映画観たんだけど、・・・」
B「○○なら私も観た!めっちゃ面白かったー!主演の××が〜・・・」
Bさんは相手の話を聴いていると言えるだろうか?言えないと思う。会話が成立しているように見えて、Bは一方的に自分の意見や考えを述べているだけだ。しかし、相手の話を受け止め、それに対して自分が発言をすると言うプロセスを踏んだ方が、充実した会話になる上に、相手との信頼関係が築ける。
だから俺は、「会話の肝は、相手の話を聴くこと」だと思っている。
しかし、人の話を聴くのは本当に難しい。上記の例は極端だとは思うが、同じようなやり取りは至る所で見られる(皆さんも覚えがあるのでは?)。事実、俺も妻によく、「話をちゃんと聴いていない」と指摘されることがよくある。
どうしても余計なことを考えてしまう。
「俺だったらこうするのに」
「それは間違ってるんじゃないか」
「今日の夕飯どうしようかなあ・・・」
俺は人の話を聴いていると言うより、
人の話が耳に入ったことによって頭の中に生じた自分の意見
を聴いているだけだった。
どうしたら人の話を聴けるだろうか?
人の話を聴くコツを考えた。
結論から言うと、自分は待つことにした。
具体的に言うと、
相手の発言の終わり、つまり句点(。)を待つことにした。
これが自分に実践できて、普段から意識できることの第一歩だと考えた。先の例でいうと、
A「この前○○って映画観たんだけど・・・」
この時点で発言せず、最後まで相手に話してもらう。これを意識することで、どんな良いことがあるかと言うと、
- 相手の話を遮らなくなる。
- 相手の話に耳を傾けることを意識できる。
- 自分の意見を手放す意識ができる。
話を遮るのは最悪のマナー。話を聴いていないのが相手に伝わる。また、句点を待つことは、相手の話により耳を傾け、自分の意見を手放す助けになる。
このように、自分は最近「句点を待つ」ことを意識している。意識するだけで物事は変わっていくと思う。これからも続けて、聴けるようになる工夫をしたい。
(ちなみに妻に会話のコツを訊くと、
「己を殺すこと」
だそうだ。やはり天才か。)