人間であれ

人間になりたい

日々まともに働き、暮らし、人間になる方法

本を買わなかったら、むしろ真剣に集中して読書できた話/お金を使うデメリット

f:id:Puyu:20210714191958p:plain

読みたいあの本は、もう家にはなかった

 な、なぜ売ってしまったんだ・・・!!

 

 Youtubeでとある動画を観ていたら『言葉にできるは武器になる』という本が強くオススメされていて、猛烈に読みたくなった。しかしそれと同時に猛烈な後悔の気持ちが沸き上がってきた。なぜなら、『言葉にできるは武器になる』は数年前に買って読んだことがあったのだが、少し前にブックオフの出張買取で100冊ほど本を売った時に、一緒に出してしまっていたからだ。

 

f:id:Puyu:20210714185156j:plain

言葉にできるは武器になる 梅田悟司 日本経済新聞社

 

 

 以前の自分だったら、迷うことなく書店で『言葉にできるは武器になる』を再び買っていただろう。しかし、今は借金があって、とても本を買っている場合ではない。

 

 さてどうしようか…、なんとなくうろ覚えの知識ならあるし、ネットで調べれば要約だけなら読めるかな…、でも具体的な説明まで見たいな…。

 どうしたか?

 

お金がない自分は立ち読みをした。すると・・・

 俺は近所のジュンク堂に走り、ビジネスコーナーへ。そして『言葉にできるは武器になる』を10分ほど立ち読みし、内容の要点だけを暗記(言葉には2種類あって…そして内なる言葉を鍛えるには…云々)。その足で帰宅し、今覚えた要点をノートにメモした。

 

 あまり長時間立ち読みするのは疲れるので、短い時間で読もうという力が働き、結果として本当に必要な要点だけを拾う読書になった。急いでメモしたあとで、そのまますぐに本を書いてあったことを実践した。そして、あとから振り返って気がついた、ーーー普段よりもはるかに効率的に情報収集・暗記・実践ができたのだ。

 

 というのも、いつもの自分は以下のようなプロセスを踏んで、読書・実践をしている。

 

 

  1. ネットや書評などの評判の良い本・なんとなく気になった本があったら本屋へ行く。
  2. 本の目次と冒頭を立ち読みしてみて、面白そうだったら買う。
  3. 帰って読む。しばらく放置されることもある。
  4. 1冊読むのに1〜5日かかる。
  5. たまに思い出したように再読する。
 
 自分が先日『言葉にできるは武器になる』を立ち読みしてメモして実践したやり方の方が、はるかに早く読んでいるし、本に集中して向き合うことができたのだ。
 
 なぜか?
 

手元に本がないメリット 

 本を買うと、所有した安心感でいっぱいになってしまうんだと思う。家に置いておけばいつでもその本を読むことができる。「いつでも読むことができる」というのは一見有利な状況に見えて、実は「いつまでも読まなくてもよい」という気持ちを心に育てる。そして、仮に読み始めたとしても、「いつでもまた再読ができる」と思えば、真剣に一度で何かを得ようと読書するモチベーションは減ずる。
 
 
 あの日、『言葉にできるは武器になる』を立ち読みしていた日の自分は真剣だった。あまり長時間立ち読みできないから、要点を急いで探した。あまり長時間記憶が持たないから、必死に覚えすぐに家でメモした。本を買って所有して読むよりも、はるかに真剣に本と関わることができたと思う。
 
 
 リソースが少ないという事実が(金がない)、逆に効率を高めたという話。これから本に向きあっていく上で、良いヒントになりそうだ。
 

お金を使うデメリット

 そしてふと思った。

 自分は今お金がないので、お金を極力使わない生活をしているが、なぜかとても「豊か」になっている気がするのだ。

 

 お菓子やジュースを買わないので、健康的になった。

 飲み会や遊びに行かないので、他のことをやる暇ができた。

 本や漫画を買わないので、少ない情報に集中できた。

 

 今、お金はないがとても豊かな気分だ。

 

 「お金を使う」ということは、ただ単に、自分の財布からお金が減るというだけじゃない。それに伴い、健康や時間を消費する。

 

 例えば、飲み会に行けば、脂っこいものを食べたり、酒を飲んだりして、健康を損なう可能性が高い。それに時間だって使う。二日酔いすれば次の日も無駄になるかもしれない。*1

 

 だから「お金を使わない」ということは、案外豊かに生きるための鍵なのかも知れない。(お金があったら、自分はこんな風に文章を書いて、ブログを毎日更新できなかっただろうな)

 

*1:もちろん、もっと意識の高い人間はもっと良いお金の使い方ができるのかも知れない。でも自分のような次元の人間がお金を使うとなると、浪費になってしまう。